小生根っからの大阪人(河内っ子)である。生まれて以降 河内以外に

住んだことがなく、父方の家系は何代も前から河内居住である。

 

そんな小生 物心ついてから50年以上になるが、正直な話小生の知る限り

東京との2大都市であった過去を呼び戻すようなデーターにお目にかかった

ことがない。

商都としての規模が全国一位だったのは確か江戸時代までだし 工業地帯

としても成否出荷額は 昭和15年辺りから京浜工業地帯に抜かれ全国2位

になり近年では 中京工業地帯に迫られている。

小生が生まれた1960年以降は都市としての地盤沈下が激しい、1970年の

万国博覧会では少し面目も立ったものの その後はずっと下降曲線である。

 

以前は 東京に対抗する地位に有ったと言われても 今や京阪神地区とし

てみても 見劣りするくらいで 商業・工業のデーターでは毎年その地位が

低下していることが裏付けられていた。

 起死回生の手段として 関西国際空港を建設したのが1994年であるが

その後20年間以上地盤沈下が止まる気配がなかった、一時は中部国際

空港が建設された当時は 好調な名古屋経済圏の要因もあり 日本航空

のパリ便が関西空港から中部空港に移るという屈辱的な出来事さえあった。

 関西空港さえ大阪の地盤沈下の象徴とさえ言われたのである。

 

 ところが  天は我が大阪を見放さなかったようである。

現政権の訪日外国人旅行者の増加策とLCCの増加によりその状況が変わ

りつつ有る。

 

   まあ LCCの増加というのも逆に言えば成田・羽田両空港のキャパ

   シティが一杯であり簡単に増やせたのが 発着枠の空きが多かった

   関西空港だったと言う点と 京都・奈良の外国人受けする観光コンテ

   ンツが近いという点であることもあるが かつての規模を引きずった

   形で低稼働率に喘いでいた宿泊施設の問題も有ったであろう。受け

  入れることができる要素があったことが幸いしたのだ。

 

今や全国で大阪の商業だけが飛び抜けて好調らしい。

 日本百貨店協会が発表している百貨店お売上数値で見ると 昨年11月

まででこうなっていた 引用してみると

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殆どの地区で対前年度比が横バイもしくはマイナスであるのに対して大阪

だけが全月に渡りプラスを記録 9月にはそれは10%を超えた その後も

好調は続いているようで 12月の速報でも

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+6.8%を記録している。

 このところ大阪の規模は東京の三分の一以下で有るように思うが 

こと百貨店の売上高だけで言うと2分の一を昨年12月は超えている

のである。

 まさにビックリ仰天である。

 大阪の百貨店関係者にとっては 神様・仏様・外国人様である。

 (大阪人にしては買い物しづらくなった という感も強いのであるが

 東京に対抗できているという何物にも代えがたい事実があるとそこ

  は簡単に容認してしまうのが大阪人の気質である)

 

 どうしてこうなったかは はっきり言って小生ごときにわからない。

 

 やれ 大阪のエスカレーターは世界標準で左側を空けるとか

 それ 大阪人の気質が世界標準に近いとか

 どれ 見てくれでなく中身で商売するのが大阪人気質だとか 

 

そんなことを並べたくなるのも大阪人だが それが当てはまるかどうかすら

定かではない。

 それを分析している記事があった。

 

  大阪だけ百貨店絶好調の「怪現象」理由はここにあった

 

 なかなか興味深い分析であるのでぜひご一読頂ければ。

 因みにこの記事の中に 小生が上記に引用した売上高の対前年度比

グラフが出ている

 

 これを見ればいかに大阪が突出しているかよく分かる。

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 こんな東京都比較して大阪が良いというDATA小生が生まれてから初

めてではないだろうか???