先般 ボーイング787型機に始めて乗ったと御報告したのだが、その翌日羽田発宮崎行きのボーイング787型機でエンジントラブルが発生している。

 

   ようやく 乗れました。初787  No1948


(小生が乗ったのは 787-9であるがトラブルが出たのは787-8だ)

 

エンジン内で 動作中には高速回転するタービンのブレード(羽根)の腐食を防ぐコーティングが不十分で有ったため ブレードが破断するというもの。

 ANAの787型機のエンジンはイギリスロールスロイス製である。因みにJALの787型機のエンジンはアメリカGE製なので今回の事件とは無関係とされている。


 過去にも777型機で同様な事故が有ったと思うが 今回のANAの対応は少し疑問符がつく。

 Ana787

      全日空 5カ月公表せず B787、国際線でトラブル発覚

  

 本内容の欠陥をANAは今年3月頃に把握していて 国際線の基材を優先して改修を開始していたというのだ。今年2月にマレーシア、3月にベトナムを離陸した機体はエンジン異常で引き返したが、大気中の汚染物質に含まれる成分に触れてブレードが腐食し、破断していた。

 エンジンメーカーのR社の勧めで飛行距離の長い国際線のみ部品交換を開始していたらしいが、逆に言えば国内線は後回し或いは部品交換をしない可能性が有ったのだろうか?????。。。。。

 

 

 777始め最近の旅客機はエンジンが双発(2基)である、かつてはエンジンの信頼性が今ほど高くなく 3発或いは4発にしてエンジンが1基不具合が出ても安全に着陸できるようにすると言う考えがあった。その後エンジンの信頼性が上がり双発機でエンジン1基が駄目になってもある一定の時間は安全に飛行出来ると言う考えが浸透し(ETOPS)洋上飛行でも双発機が主流になって来ているのだが、今回のような問題が発生した場合メーカー・キャリアは躊躇無くその不具合を改修すべきであると小生は考えるのだが 少なくとも今回R社とANAはそうは考えなかったようだ。

 





 偶々 小生が787型機に始めて乗ったのが8/19 で 今回の国内線でのトラブルが翌日8/20であり 非常に身にしみる話になっている。

 現代の技術はその再現性が高く エンジンも殆ど同じものが作られていてどれか1基に何らかのトラブルが発生した場合 同様なトラブルが他の物にも発生するはず と考えねばならないはずなのに。。。。飛行時の長短は関係が無いはずだ。

 


 先般も書いているが 7887型機をANAは既に50機保有し紛れもなく主力機材として運行しているため今回の緊急補修で9月末までで1日10便程度の欠航が出るらしい 此はかなり経営への打撃になるはずである。


 やはり 3月の時点でそれを公表し速やかに改修を行うと言う判断が必要だったのであろう。

 


 JALも他人のふり見て我がふり直せではないが 真摯に受け止め安全運行のレベルを高めることを望みたい。