前回 こんな報道に意味があるのか?? と意見したのが

 

 果たしてこの報道は必要だろうか?? 生涯給与ランキング No1692

 

で有るが 懲りずに 昨日こんな記事が載っていた。

 

  「平均年収が高い」トップ300社ランキング

 

小生この手の報道には 意味がないと思うのだが 今回の記事は明らかに

おかしい。何か意図的なものすら感じるのだ。

 

 前回の 生涯給与ランキング 上位を引用するとこうであった。

500

 そして今回の 平均年収が高いランキング ではこうなっている。

300

通常この二つ 生涯給与ランキング 平均年収が高いランキングは途中

退社がない限り リンクするはずである。もし平均年収が高いのだが途中

退社が多い(定年前に止める人が多い)有る意味きびしい会社が有れば

平均年収が高いランキングには入るが 生涯給与ランキングに入らない

会社はあるかも知れない。しかし 逆はあり得ない。 (退職金がとんでも

なく巨額であれば別であるが そん会社はないであろう)

 にもかかわらず 上の二つの表では 生涯給与ランキングには有るが、

平均年収ランキングにはない会社というか 業種がある。

 

 お分かりだろうか。

 

そう 業種で言う「テレビ」会社で言うと東京キー局のテレビ局である。

生涯給与ランキングで

  5位 テレビ朝日

  8位 フジテレビ

 16位 日本テレビ

 18位 TBS

である。これは どういう事であろうか????これらのテレビ局は

平均年収は低いが 生涯給与は高いのか??? いや そんなことは

無い。

 別のDATAがあった。

 

 なぜテレビ局は利益率が低くても、社員の給料が1300万円超なのか?

 あえて表を引用すると こうなっている。

Img_de08e091906a2440925e5a290f5c5af

1位のキーエンスや伊藤忠商事の平均年収が東洋経済の記事と同じ金額で

あることから信用できる表に思える。

となると 東洋経済の記事でどうしてこれらテレビ局は出てこないのか?

 

先の記事を良く読んでみると

生涯給与ランキングは 

 

  今回の対象としたのは上場企業約3600社のうち、単体の従業員数が

  30人に満たない場合や、平均賃金の発表ない企業を除いた3239社。

  最新の有価証券報告書(2014年6月期~2015年5月期)の公開データ

  と、厚生労働省が調査・公表している「平成25年度賃金構造基本統

  計調査」を基に試算した。従業員数30人以上であれば原則、掲載し

  ている。

 

と有るのだが、これが平均年収ランキングになると

 

  東洋経済が2016年1月に刊行した『就職四季報2017年版』(総合版、

  女子版、優良・中堅企業版が発売中)には、上場・未上場にかかわら

  ず、原則として新卒採用を実施する事業会社の採用・労務情報を掲載

  している。今回はそのなかから「平均年収が高い」300社ランキング

  をご紹介しよう。総合版掲載の1260社のなかから、平均年収に回答が

  あった1078社を対象とした。

 

とある つまり生涯給与ランキングは統計的に導かれた数字であるが、

平均年収ランキングは対象会社から回答の有ったところだけを掲載してい

る事になる。東京のキーテレビ局は、そろいも揃ってこの調査に回答しな

かった事になる(回答しなかったのは1260社中14%の182社だ)。

  (通常回答しないのは 給与が低くてこんなランキングが出れば社員の

   士気が落ちるという理由が多いのでは??と考えるが。。。。。。)

 

 ランキング上位の会社が 有る業種に偏って回答していないランキング

を載せると東洋経済も如何な物であるが 回答しないテレビ局もテレビ局

だ。こんな調査は間違っていると思うのであれば自局の報道で指摘すれば

よい 黙りを決め込むのはマスコミの存在意義自身を自ら否定するのでは

??? これでは政治と金の問題で政治家に説明責任を果たせという論理

が成り立たないではないか????自らの都合の悪い(そうであるかどう

かは知らないが)事は報道に協力せず 他人の懐は此処までやるかと覗き

込む そんな集団なのだろうか????????

又これほどまで世間の相場(日本人の平均年収は確か500万円以下だった

と思うが)よりはるかに給与が高い人たちが 世間と同じ目を持ち物事を見る

事が出来るのであろうか??庶民の味方とは決して言えまい。

  

 はっきりと あきれ果てた記事である。

 

 因みに どちらのランキングでも堂々の1位の会社 前回も書いたが

小生はお取引がある こんなランキングには全く無縁の小生の会社に対し

てすらきびしい、古くなった冶工具を更新させてくれと言っても中々了解

してくれない。(逆にそうであるから 社員の給料は高いのだが)

 

この手のランキング いつ見ても気分が悪くなるのは小生だけだろうか?