マスコミはえてして時の政権を批判する事に集中するあまり 過ぎた批判

になる事が多い。昨年日本を騒がした朝日新聞の誤報問題も結局時の政権

を批判する事が目的となり 真実を報道する本来の姿勢からかけ離れた所

での記事を(捏造と言えるかどうかは別として)作り上げた結果であろう。

 

 ここ最近は安全保障関連の話題が多く マスコミ報道もそれに集中して

いるようであるが つい数ヶ月前まではアベノミクスに関連するものが多

く特に 黒田日銀総裁と安倍政権のタッグによる円安誘導についてもそれ

により中小企業が悲鳴を上げている等の報道が 実は真実の率よりも高く

されていたように思える。円安で負担になる企業が無いとは言えないのだ

が日本経済全体としてみればどうなのだ?? と言う視点から報道された

ものはほとんど無い状況であった。

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 しかし 流石に此処へ来て正直なマスコミでは正しいものを伝えようと

言う姿勢が出てきているようだ。

 特に 次の記事に注目したい。

  「円安は日本経済に悪影響」というのはウソだ

 

露骨に 今まで多くのマスコミが報道してきた「円安は日本経済に悪影響」

と言う姿勢に異を唱えている。

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 本ブログでも以前書いているが 失業率は明らかに改善しているし、非製

造業では 景況感が良くなっている。

 円安により海外旅行に行けなくなった人が日本国内を旅行する事で日本経

済に良い影響がある と言う点は小生も気がつかなかった点である。更に、

観光関連産業では円安による外国人観光客の増加は顕著にその影響が出てい

る。

 地元関西空港や中部国際空港でも 外国人旅行客は凄まじいほど伸びてい

るのだ。参考に 外国人旅客数を 5月実績で比較すると

  

   関西空港   対前年度比  168%増  「gaikyou1505.pdf」をダウンロード

   中部国際空港 対前年度比  130%増  「2015zisseki.pdf」をダウンロード

  

おかげで 仕事で大阪 東京に出張し宿泊する場合 間際では宿が取れない

状態が続いている。

 

記事では経済理論として (引用すると)

  

  金融市場では、円安進行などによる必需品の価格上昇によって、消費セ

  ンチメントの悪化が、今後の個人消費のリスクになる点を強調する議論

  をみかけるが、これは的外れな見方に思える。実際には、過去1年余りの

  個人消費の停滞は、消費増税による実質所得の落ち込みでほぼ説明可能

  である。

  

としていて 一時期マスコミなどで同様の意見を述べていた自称経済学者さん

達の言い訳を聞いて見たいものである。

  

 結論として円安が日本経済に与える影響は つい先般までマスコミ等で報道

されていたよりは はるかに良い方向に有るとも言えよう。

  

 (本ブログでも書いていたが ギリシャのデフォルト懸念が高まっているが

  その懸念が現実化した29日の東京外国為替市場では早朝1円程度の円高

  に振ったが その後正午には123円台近辺まで戻している) 

  

 但しである 為替が弱含み(つまり日本で言う円安)は当該国の国力が低下

していることになることは間違いなく事実である。そのことは肝に銘じておく

必要がある 流石に1USドル=80円 と言うのは作られた虚像であるが、

日本の国力が上がれば自ずと円高になる事は疑う余地がない。