井上ひさし著の「いとしのブリジットボルドー」(1974年)と言う短編小説集

の中に有る「電波大泥棒」という小説を覚えている方は 相当なマニアかも

しれない。(下記 ネタばらしも有るので注意下さい)

 

 NHKに対して一言有る主人公深沢正樹は日暮里放送広告社(略すると

NHK)という会社を興し運営していた、彼はNHKを有る軋轢から辞職

している。その日暮里放送広告社へ向かいのビルにある中野博愛株式会社

から広告の依頼がある。しかしその依頼というのが博愛スキンなる避妊具

の宣伝をしかもNHKから流せないかというとんでもない依頼であった。

 深沢は友人である新聞記者恩田正一郎らと共同で FMラジオのNHK

横浜放送局がリピーター(東京からの電波の周波数を変えて横浜地区に放

送する装置)が緊急放送に備えて夜間通常放送終了後も常にONになって

いることを利用し まんまと電波ジャックに成功しNHKからCMを流す

事に成功する。週刊誌等で話題になったのだが、、そこにはNHKの大き

な罠が。。。。。。。。。

 

 実は博愛スキンを作ると言う「中野博愛株式会社」はその略号。。。。

そして実は今回の事件のターゲットは 深沢ではなく NHK受信料の不

払い運動の先頭にも立つ新聞記者恩田であった。

と言うストーリーなのだが小説が書かれたのが1974年と言うからNHKの

受信料不払い運動も年季が入っていることにもなろうか??

 

 小生は残念ながらNHKの受信料を支払ってはいるのだが 周辺にはそ

うではない人も多くいるようである。

それらの人の理論の一つに

    「じゃ 見ないから見えなくしてくれ」

というものがある、現実に地デジとなった今 技術的には可能である。では

何故そう言うテレビが売っていないか??と言うと実はNHKは地デジ放送

に関する様々なパテントを保有しており

 

  NHKが映らないテレビは知財権の制約により販売することはできない

 

と言うことになるらしい。その辺りがNHKの強いところなのだそうだが

そこに最近登場したのが 

 

 「じゃ テレビじゃなくて アンテナ回りで映らないようにすれば?」

 

と言う考えの アンテナ 及び フィルターである。

なんと 既にフィルターはアマゾンでも買える。

Nhk_ng

    (今 関東地区ではNHKは UHF26.27Chである)

 これらは筑波大学視覚メディア研究室が開発したらしいが

 

   「NHKと契約する・しないを選択する自由を国民に提供する」

 

ことを目的に開発されたとも。。。

NHK受信料徴収の根拠である 放送法64条

  「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、

   協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。」

を果たしてこのフィルター・アンテナはクリアーできるのか??

 

 又、これを知ってか 知らずか分からないが、NHKの籾井勝人会長は

  「放送の視聴者と同じように、ネット(配信の視聴者)も受信料を

   徴収しなければ不公平」

と語っていると伝えられており テレビを持っていなくても受信料の徴

収対象となる との見解だそうで これにはチョット???なのですが。

 

 既に技術的にはスクランブルが可能で 公共放送たるNHKの報道のみ

スクランブルを掛けず 其れ以外の受信料対象放送はすべてスクランブル

を掛け受信料支払いによりその解除が出来ると言うことが可能である以上

(つまり 現状のWOWWOWと同じ方式)闇雲な受信料徴収はNHKの

首を絞める事にもなりかねないのだが????

 

 どうです NHK不払いの貴方?? 買ってみますか???

 深沢正樹さんなら、 どうするんでしょうかね???