今や世界の旅客機は双発機(エンジンが2碁の飛行機)が花盛りでかつて隆盛を誇った4発機は数えるほどだ(747 A340 A380ぐらい?)やはりエンジンが少ない方が燃費が良く 経済的という理由からだがもしエンジンが一つ止まってしまったら 残りは一つしかなくなる。

その為 昔から特に洋上を飛ぶ場合には厳しい規制が課せられていて双発機が洋上を長時間飛ぶことが出来なかった(空港より60分以上離れたところは飛んではいけなかった)。その為4発機や3発機が巾を利かせていたのであるが 国際民間航空機関(ICAO)ETOPSと飛ばれる新しい考えを導入し その規制が緩和された為に双発機全盛となったのである。 で  ETOPSって なんでしょうか??

 

一言で言うと  

 

 エンジンを2基しか持たない旅客機では、

 仮にそのうちの1基が飛行中に停止した

 場合でも一定時間以内に代替の空港へ

 緊急着陸することが可能な航空路でのみ

 飛行が許される

 

と言うシステムである。具体的に言うと飛行経路からある一定時間の着陸する事の出来る空港(Adequate Airport(着陸可能飛行場))があればその経路は双発機で飛んで良いと言う事になり 逆に書いて行くと着陸出来る空港からその時間を半径にして円を描いていく その円がつながる部分は双発機で飛行が出来るのだ(まあ 飛び石みたいな物である)


 詳しくは この資料で。。。。 言葉が難しすぎて???

 

 「etopstuutatu20080703.pdf」をダウンロード




 

 

 そして最初は ETOPS-120(事前に認定を受けた双発旅客機に対して近くの空港から120分以内の距離の飛行ルートを認めたもの)でありボーイング767が最初の認定旅客機になった。

 

 今では ETOPS-180(ボーイング777が最初 なお実際の認定は個別の機体で取得するので機種のモデルにより異なる事がある)は 今や 757 767 737-600/700-800-900  787  A30-600  A310  A320 A330等がETOPS180を取得している。

 更に最近ではそれがETOPS-207 -240 -330にまで延びている。

(-330は 777-300ER 777-200LR等 そして787が取得している)



此処まで書くとETOPSは飛行機の規格のように思えてしまうが実際にはその円の中心になるのは空港である。特に太平洋では ETOPS-180で考えると飛行機が3時間(約2000kmぐらいであろうか)で空港にたどり着ける必要があるので最大でも4000kmの距離に次の空港が必要になるがその場合 俗に言う孤島に空港があるかどうかが大問題になるのだ。

しかも その空港にはその機体が安全に着陸できなければならない。


(最近の規制では 大型機の運航を想定し

 客が寝泊まりできる最低限の設備まで 

 必要になるのでは?と言う改正も視野に

 あるらしい)



しかし 普段は(エンジントラブルが無ければ飛行機が降りることがないはずの場所に立派な滑走路を整備維持するだけでもたいへんである、その為一部の空港は軍の施設等を利用しているようである。



そしてつい先日 そのETOPSによるAdequate Airportへの着陸があった。


米デルタ機、エンジン不調で硫黄島に緊急着陸 乗客163人、6時間も機内に缶詰 

Photo


 関西空港から11/9午前10時過ぎに離陸したデルタ航空機は硫黄島の南南東約452キロ付近の上空で2つあるエンジンのうち1つに不具合が発生した。その為 Adequate Airportである硫黄島空港へ緊急着陸したのである。硫黄島空港の滑走路は 2650m×60m で十分な滑走路長を持つが

あくまでも航空自衛隊が管理する訓練用の滑走路である。そこに一般客163人が降りても設備等があろうはずもなくひたすら代替え機が来るのを待ったそうだ(実際には成田空港から代替え機が飛んできて目的地に向かえたのは9時間後)


滅多にあることではありませんが そうなるとやはり有る程度の施設が必要とも言えるかも知れません。只 では普段誰も来ないそんな施設に誰がお金を支払って維持するのか???? これが大問題でしょうね。

 


先の大戦でも激戦地になったのは 日本を空襲すら為の護衛戦闘機の航続距離の関係で硫黄島が最適であった為とも言われています。硫黄島 どういう訳か その立地が航空機に縁があるようですね。

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