昨日の新聞等には 次のような記事が出ていた

   不振事業切り離すパナソニック 

      津賀社長「一刻も早く“止血”する」

   パナソニックが半導体の国内主力3工場を2013年度中に

   分社化し、イスラエル企業に株式の50%超を売却する方向

   で交渉していることが27日、明らかになった。不振の半導

   体事業を縮小することで収益を改善し、住宅や自動車などの

   成長分野に経営資源を振り向ける狙いだ。

どうもこの記事を読んでパナソニックと言うか 日本の企業が迷走

しているように思えてならない。

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 パナソニックはじめ エレクトロニクスメーカーはここ数年赤字

から脱け出せていない。それは理解する、しかし無理矢理に不採算

部門を切り捨て 従業員ばかりではなく工場まで切り離すのはいか

がなものだろうか?

 大企業が工場を切り離す そうすればその下でビジネスをしている

中小企業は持った大きなダメージを受ける。それでいいのだろうか?

 あえて はっきりと書かせていただくと切り離すべきは本社を始

めとする間接部門ではないだろうか?端的にいうと例えば経理部門

高い人件費を払って日本(特に都会)で行う意味は全く無いように

思う。この時代である 経理事務なんて世界中どこでも出来うる。

人件費の安い国で行えばいいのだ。

 広報部なんていうのもグローバル企業パナソニックであれば日本

に果たして必要だろうか??

 第一 少なくとも土地の価格からして 本社等がある大阪と北陸

3工場では売却額からして違うであろうに。

 (大阪の土地が簡単に売却できるとは思わないが)

 尼崎の工場にせよ 北陸3工場にせよ 売却してしまえば 再度生

産するには設備投資が莫大にかかる しかし経理であれば日本に戻す

にせよ大した費用はかからないように思うのだが。。。。。。

 昔の言葉で言う ブルーカラーのみが削減されホワイトカラーが

温存されている と言うのは 小生思い過ごしであろうか?

 メーカーが工場を売るというのは小生自殺行為に思えてならない。

かつてのパナソニック(昔はナショナル)は辛抱強かった、各社が

撤退していった アイロン を最後まで生産し続けている。

(それが 利益をあげていたことも事実である)

 

何も ホワイトカラーのみを減らせというのではない 企業にとって

人を減らすというのは 出血そのものと言う指摘である。

 止血になるはずがない。

 実際 経理部を無くすことは不可能であろう。ただ 経理部も工場

も同じであるはずだと言いたいだけである。

 

この苦境に至った原因が そうして簡単に人員・工場をいじる体質その

ものに有るのではないだろうか???

 かの 武田信玄は

  「「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」

との言葉を残した。

当時の首都京都から遠く それまで歴史の舞台に立ったことの無い地方

を一躍有名にしたのは その志 そして 人こそが源であった。

 今の日本のメーカーは それを忘れてしまったのだろうか??

切り捨てられる人は 切り捨てた者を敵とする その教訓は 重要である。