弱電メーカーの決算予測が 凄いことになっている。

 

 2/1にシャープが 2012年3月期の決算見通しを

最終損益 2900億円の赤字 と出すと

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 翌2/2には ソニーが 最終損益2200億円の赤字

と発表した。

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 パナソニックにいたっては三洋電機との合併に伴う

のれん代の償却も含まれるが 赤字が7000億に達するらしい。

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 確かに 今期は昨年の東日本大震災の影響・タイの

洪水・超円高と 3拍子そろった悪要因が有った事は分

かるがそれにしてもである。。。。。。。。。。。。。。 

 

 サムソンは膨大な利益を上げている。その違いは何

だろうか???

 

 ある人からおもしろい話を聞いた。

 有る韓国系の部品メーカーに日系のメーカーが部品を

発注した。その韓国系の部品メーカーはサムソンに納品

しているという強い自負を持っている。

しかし 同様の部品を購入した日系メーカーがその部品

にクレームを付けたところ 

 「えっ!! この部品が使えないんですか??

  当社は同様の部品を多量にサムソンに入れていて

  何の問題も発生していない。貴社は この部品を使

  いこなせない 技術の無い 会社ですか?」

と 回答が帰ってきたそうだ。

 これを聞いて考え込んでしまった。

 どうやら日本のメーカーは 余りにも高品質を求めす

ぎ消費者が求める 価格・性能を はき違えているのか

も知れないと。

 

 確かに品質は重要である、しかし必要以上に品質を

高めるとを当然コストが上昇する。これは購入している

部品等でも同じである。 使える物は使うと言う姿勢が

最終的にコストを下げる方法なのだ。

最終的な機能・性能に影響が出ないことを確認しそれを

使う と言うのが本当の技術力であると考えるべきなだ。

 

 30年以上前になると思うが 学生の頃読んだ徳大寺

有恒氏の「間違いだらけの自動車選び」に真の技術力

とは との記事があった。彼曰く工業製品では最終的に

「安く作れる」事が 真の技術だ と

 まったくその通りである。

 

 しかし昨今の日本メーカーはそれを忘れてしまったよう

だ。むやみやたらと品質を高め高度な物を作ることが、

「技術力」 だと錯覚してしまったようだ。

 先ほどの韓国系部品メーカーの人間の言葉はそれを

端的に表しているように思う。日本メーカーは今一度自

社の製品をそう言う視点で見直していかないと 完全に

取り残され没落して行く事になる。