電子部品業界では昨年より コンデンサ特にMLCCと呼ばれる 積層セラミックコンデンサの不足が常に話題になっている。不足している原因は スマホの生産拡大や自動車向けに爆発的に需要が増大しているから とも言われているが スマホ減産が顕著になり始めた昨年秋以降もMLCCの供給不安はあまり緩んでいないともと伝えられている。その理由の一つは MLCC分野で圧倒的にシェアを持つ日系メーカーが 利幅の薄いサイズのもの(1608と呼ばれるサイズのもの)からより小型のもの(1005や0603と呼ばれるもの)への移行を狙っているからとの説もあるらしい。
(より小型のもののほうが付加価値が上がると言われている)
少し前の記事だが これなどがその状況を。。。
更に、不足していると言う共通項で こんな記事も出ていた。
「ねじ不足」でラグビーW杯ピンチ!?人手不足に次ぐ建設業界の受難
大規模建設工事で鉄骨造りの建物の場合 その鉄骨をつなぎ合わせるにはハイテンションボルトと呼ばれるネジを使うのだが そのネジが不足しているのだと。
実は建築部材も昨年春頃から不足気味であったのに加え 昨年天災が多く 修理用のパーツが多量に必要になったことから 屋根材や壁材も全く足りないのだという。大阪では未だに昨年9月の台風被害で破損した屋根・壁がそのままのところが多い部材が入ってこないのだという。
更に 人手不足がそれに輪をかける。 上記のハイテンションボルトの不足も記事によると大規模建築で鉄筋コンクリート造りから 鉄骨造りへの工法変更は 鉄筋コンクリートの型枠工が決定的に不足しているからと言うのが大きな理由らしい。
バブル崩壊後 建築産業界も低迷期が続き人材が他業界に流出した事と 型枠工や塗装工などの職業がその特性ゆえ嫌われたために若者のなり手がないことが非常に大きいようだ。
人手不足が生じさせた部品不足と言うことになるのであろうか???
また上記記事等には書かれていないが MLCCやハイテンションボルトなどの小さな部品は流通経路で少しずつ余剰に確保されるきらいがあり それらの在庫が膨れ上がっている可能性が高いと小生は推測する。一部には買い占めて価格上昇を狙う輩も存在しているようだ。不足感が出ている間はそれらのいわゆる意図的なデッドストックは市場に出てくる可能性が低くメーカーが増産しているのにもかかわらず いつまで経っても市場に出回る製品が少ない状況が続いてしまう。
更に そういう状況だから本来の使用者は 先に・先にと注文を出し続けるためどんどん注文残だけが増え続けるという悪いスパイラルに突入しているケースが考えられる。
その場合、何らかのトリガーで一気に需給が緩みものがわんさか出てくると言う可能性も有るのでは??と小生は考えているのだが???(それがいつなのかを的中させることができれば大儲けできるはずなのだが?? 誰か教えてください!!)