こんな記事が 毎日に出ていた。
JR西日本が新幹線のトンネル内に、通常業務では線路内に立ち入らない車両検査の社員を座らせ、最高時速300キロを間近で体感させる研修をしていることが、同社や関係者への取材で判明した。同社はボルト締め付けの確認などの重要性を学んでもらう目的だと説明するが、労働組合や専門家には効果を疑問視する声がある。
研修のきっかけとなった事故は、15年8月8日に発生。国の運輸安全委員会の報告書によると、新幹線2両目下部のアルミ合金製の板(幅71センチ、高さ62.5センチ)が落下して側壁や車体側面に当たり、衝撃で3両目の乗客が負傷した。ボルトの締め付けが不十分だった可能性が高く、検査時の確認不徹底も一因とされた。
この記事では この研修を批判的に報じている、通常線路内に通常業務として立ち入る機会のある社員は当然経験しているが車両の検査を行う社員には不要ではない無いのかと報じているのである。
果たしてそうだろうか?? 15年8月8日の新幹線のシコは車両検査がおろそかになったために事故が起こった可能性がある、車両検査を行う社員たちも一瞬の毛の緩みが大きな事故につながる可能性があること・自身が整備する車両が最高速度で走っている状況はを身をもって体験することが全く無意味であろうか???
阪急の創設者の以降で 阪急に入社した社員はたとえ事務方の社員であったも鉄道事業者としての使命を身をもって体験するために 必ず車掌業務を体験させられたと聞く。
精密金型メーカーである三井ハイテックは たとえ女性事務社員であっても 金型製作の基本でもあるヤスリがけを取得するまでは 本来の行身につくことができないと言う制度があったとも。
これらは 業務の上で意味がなくともその会社の本業・使命をすべての社員が知るべきであるという創設者の考え方により行われているのであるが それが完全に間違っているとは思わない。
ましては今回の報道では JR西日本の事務方の社員のその体験をさせているのではなく車両そのものを検査する人にそれを体験させている。自身が検査した車両が 時速300kmで走るというのはどういう状況であるか知ることが 通常の検査業務に全く意味がないとは小生思えないのだ。
大学教授さんが
「トンネル内はリスクがゼロでなく、研修方法として問題がある。
と書かれているが であるなら 保線業務を行う社員のリスコはどうなるのだ??保線作業を行う場合その線区のすべての車両運行を止めて行え とでも言うのであろうか???
JR西日本の社員でしかも車両検査に従事している人間と全く無関係な第三者とを混同しているように思えてならない。
今や 日本の新聞社の社員は「リスク」があるからと戦闘地域への取材を粉わず フリーランスの記者等から記事を買うらしい。
今回の記事もそういう軟弱な社風の会社だからこそ 問題にするのでは??と思えてしまった。
実際の鉄道事業はそれらリスクの有る業務を 安全にこなしているからこそ成立しているという事実を忘れてなならない。