今日で8月も終わり。。。。。。 この時期になると小生の心にはこのメロディーが (今回はClassical Guitar Solo で)
さてそんな風に夏も終わろうとしているこの時期 こんな記事が出ていた。
デルタが同じ、成田~ニューヨークという“看板路線”から撤退するという決断が話題になっている。
実は、これまでデルタは成田空港をアジアでの拠点として、米国~アジア路線の乗り継ぎ地点にしてきた。事実成田空港においては、ANAやJALと並ぶ有力プレーヤーの一角で有り、以遠権を(しかも無制限の)持つことを利用し成田国際空港をハブ空港として運用、アメリカ本土路線と接続するための日本からアジア各国への路線を運航している。デルタ航空ではこの様な路線の運航のために、ボーイング757を成田を事実上の所属港として運用させている。
今まで成田がアジアでの拠点であるからこそ、デルタ航空は日本におけるパートナーの獲得は悲願だった。故に2010年にJALが経営破綻した折にはかなり強力な支援を表明したが、結局、JALは当時の稲森会長による鶴の一声 古い仲間は大事にする必要があるとの事から それまで所属していたアライアンス(航空連合)のワンワールドに残留することになり、支援を諦めざるを得なかった。(アメリカンとのパートナーシップも継続している。)
そして昨年も、デルタは民事再生法下にあったスカイマークのスポンサーとして名乗りを上げた、やはり日本でのパートナーが欲しかったのだ。しかしこちらはANAに競り負けてしまった。
一方で、デルタは、日本では実現できなかったパートナーシップの構築を中国で着々と進めている。所属するアライアンス スカイチームに加盟している 中国東方航空に昨年出資したほか、中国南方航空ともコードシェアを始めだした。よりアライアンス内部を重視しだしているのだ。
最終的に成田から事実上の徹底をするのでは??との思惑も???
此は 羽田との競争にさらされている成田空港にとっても大きな痛手かもしれない。
此処で少しアライアンス(航空連合)のおさらいを。。。。
現在世界には3つの大きなアライアンスがあり それぞれが加盟会社内でマイレージの共通 乗り継ぎの利便性を上げて 他と競っている。
国際線に進出し始めたときに苦境であったANAを救ったのもこの連合(スターアライアンス)に加盟したことが大きかったと言われるし、JAL破綻の際にも かなりの部分で救済されたとも言う。
スターアライアンス スカイチーム ワンワールド
設立日時 1997年5月14日 2000年6月22日 1999年2月1日
加盟会社数 27社 20社 17社
年間旅客数 6億7,058万名 5億5,200万名 4億9,644万名
就航国数 195ヶ国 187ヶ国 149ヶ国
就航空港数 1,328空港 1,064空港 982空港
保有機材数 4,333機 2,819機 3,324機
主な加盟会社は
スターアライアンス
ユナイテッド航空 ルフトハンザ航空 全日空 中国国際航空
シンガポール航空 タイ国際航空 エアカナダ
スカイチーム
デルタ航空 エールフランス 中国東方航空 中国南方航空 大韓航空
アエロフロートロシア航空 KLMオランダ航空 アリタリア
ワンワールド
アメリカン航空 ブリティッシュ・エアウェイズ 日本航空
キャセイパシフィック航空 カンタス航空
等である。
世界の大きな空港ではそれぞれがターミナル等を共有し乗り継ぎが便利になるようになりつつあり 成田国際空港では、第1ターミナル北ウイングがスカイチーム、第1ターミナル南ウイングはスターアライアンス、第2ターミナルはワンワールドとなっていて、チェックイン・システム、ラウンジ等の共通化も進められている。
マイレージにおいては日本に加盟会社がないスカイチームは不利になる
-国内線でマイレージを貯める事が出来ないー
アライアンスは航空行政すら無視できない大きな存在になってきているのだ。
夏の終わりが 成田空港の終わりにならないことを祈るばかりです。