2016年04月

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     三菱自動車による燃費偽装事件 対象の車種を販売中止にした事や

    事件そのものへの嫌気から三菱の販売店は閑古鳥状態で客数は半減

    と記者会見で三菱自動車の社長が話した様だ。

     

    まあ 自業自得ではあるが長期間(一説によると25年前から)に渡

    りそういう不正が行われていた事が、外部に漏れなかったというのが

    不思議である。もしかすると今試験に携わっている人たちは責任者も

    含めて不正な試験方法とは知らなかったのでは??とも思ってしまう。

    25年前に入社した人は現在 47才でありいわゆる課長(主査)或

    いは部長にすらなっているはずで ずっとその試験方法を行ってきた

    はずだ。

     

     

     ekワゴンの開発時に5回も目標燃費が引き上げられたとの報道が有る

    が 社内の試験方法が同じであればその都度実燃費が良くなっている事

    になる そこが今回の問題の本質で、

     

     試験そのものは違う方法で行っていたが その方法は統一されていた

      (過去から本来定められて方法ではないが 同じ方法で測定していた)

    のか

     

     試験をその都度燃費が良くなる様に 諸DATAを都度操作していた

     (明かなDATA偽装が有った)

    のかで大きく問題の本質がが変わる様な気がする、無論後者であれば企業

    としての存在価値は無いに等しい。

     

     

     又、マスコミも新聞・雑誌などでも行っているが 専門誌では当然の様

    に新型車が出れば必ずテストが行われ ロードインプレッションや実燃費

    の掲載記事が出ている 当然カタログDATAとの比較やライバル車との

    比較を行っているが そういうところから燃費が疑わしいとの指摘は小生

    の知る限り無かった様に思う。そうなれば何の試験か分からなくなる。

     少なくともekワゴンの出た当初にはおそらくダイハツ ムーブとの比較

    テスト記事があったはずでそれを引っぱり出して欲しい。

     今回の「燃費」に関しては実走行させて燃料消費を見れば簡単に分かる

    ので VW車で行われた排ガス偽装とは異なり雑誌のテストでも差は判別

    出来るはずである。

     よく 新型車が出た当初は 大スポンサーである車会社への提灯記事が

    多いとも言われる。そうなると 有る意味 燃費偽装の片棒を担いでいる

    ことになり マスコミ自身の検証も必要になるのでは無いだろうか??

     

     逆に 実際にライバル車との比較において極端に燃費等が劣っていない

    ので有れば、国が要求しているテストが実走行とかけ離れている つまり

    消費者の実使用とは無関係な測定DATA と言うことになりそれはそれ

    で問題では?と マスコミが提起すべきだ。

     

    さて この事件を受けて三菱自動車 水島工場(岡山県)では操業を一部

    停止(というか作る車がない)しているが 三菱自動車だけでなく関連の

    下請け企業にも影響が出てきている。

     

      三菱自不正、下請け7800社を直撃 地域経済や雇用に影響

     

    7800

    これは下請け企業がかわいそうだ。そうでなくても経営基盤の弱い中小企業

    である。三菱自動車専属の会社も多数有るであろう。自動車メーカーが要求

    するジャストインタイムに対応する為 残業を重ね休日出勤を重ねた企業も

    有るであろう、自動車メーカーはそれら納入業者には納期を守ることを誓わ

    せ 遅延が出ればペナルティを課す場合もあるのであるから 逆に自身の責

    (しかも悪質な責)により 操業低下を招いたのであれば当然その補償をす

    べきである。

     上記の記事では 県や国がその対応を検討というが まずは三菱自動車が

    その責を果たすべきで これは自社の従業員に対する責務に優先するのでは

    ないか??とさえ小生は思う。 

     

     このことは 日本のピラミッド型製造業の構造では あまり議論されて来

    なかった。多くの場合中小零細企業は泣き寝入りのケースが多い。先般の不

    正経理事件の東芝でもあまり報道されていないが 明らかに不正な事をして

    経営が悪化 対策として自社の事業を切り売りする場合等は 外部委託先の

    保護は必要なのでは???????

     

     おそらく三菱にしても東芝にしても下請け企業に「監査」を行い不備な点

    を指摘 是正させてきたはずである。それをさせる責任は自身が考えている

    よりはるかに巨大に自身にのしかかっていることを悟る必要が有る。

     

     これは何も 他人事ではない 多くの大企業に当てはまる様な気がする。

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     4/26に発表された アップルの業績 実に13年(51四半期)ぶりに

    減収となったのだが ニュースサイトでもその話題で持ちきりである。

     

      アップル増収に終止符、51四半期で スマホ販売振るわず

      アップルの「幸せすぎる黄金時代」は終わった

      失速iPhone、次期「7」投入でも反転攻勢に期待薄

     

    莫大な売り上げと 膨大な利益を確保しているにも関わらず対前年比で10%

    以上の売上高減少やiPhoneの販売台数の減少に見舞われたのであるから報道

    の加熱も致し方ない面はあるのだが、どうも各マスコミこういう好調な企業

    の減速については どうも喜んでかき立てている様な気がしない訳でもない。

     4半期で4千万台以上のスマホを売るのであるから凄いのだが。

     

    「おごれる人も久しからず」の名言がある様に何時までも売上高や販売台数

    が右肩上がりになるはずもなく いつかは減少することもあろう。それを、

    減少したと当人が発表してからだけではなく その右肩上がりの状況の中で

    何が良くて 何が良くないかを検証して報道するのが経済報道に対する姿勢

    で有るべきだと思うのだが。

     

     アップルというかiPhoneについては 機種数が無く一点主義なので

    もしそれが消費者に受け入れられないものであればすぐさま売り上げ減少が

    発生していただろう。しかし、長年それをさせなかったのは単にアップルの

    商品開発力が素晴らしいもので有ったことには他ならない。そこは賞賛に値

    するし その果実はアップルも十分味わっている。

     (やっぱり 甘みの中に 酸っぱいところもあるのかな??

         そうか だから アップルのマークは少しかじられているのか???)

    Apple_logo_blacksvg

    問題はその単一商品の数量が凄まじいものになっているという事実で、もは

    やその生産が急激に落ち込むことは国家レベルでの経済危機と大差がない。

    それほど巨大であるが故の問題点はあまりにも多い。

     年間2億台もの少品種生産は部品メーカーの供給を独占ししていて それ

    が減ったときの衝撃は計り知れない。

     それらの問題点と警鐘を今までマスコミが流してきたとは思えないのだが

     

     

    かつて任天堂は世界のゲーム機市場に君臨していた。

     (ソニー マイクロソフトと合わせて3強であった)

    ピーク時 2009年の売上高は1兆8千億 営業利益は5千億円を超えていた

    それが7年の時を経て 先般発表された先期の決算では5千億の売り上げで

    営業利益は328億円であった。売上高で三分の一以下 営業利益では実に

    15分の一以下にまで減少している。(それでも優秀な決算であるが)

     

    かつて携帯電話の世界で1位であったNOKIA 3位であったモトローラは

    既に携帯電話から撤退している。

     

    いずれも アップルが増収を続けていたこの10年内の出来事である。

     (というか アップルがそれらの会社の売り上げや利益を奪っていった

      という方が正しいが)

    アップルもそうなるとは言えないが そうならないとも言えない。

     

    いつかは 売り上げの減少が出てくることは当事者であるアップルが一番良く

    分かったいたはずで これからどの方向へ向かうかは 今までも社内で議論

    されていただろうと考える。ただ それが消費者に受け入れられるかどうか

    は定かでない。

    但し 少なくともこの10年間で他の会社の売り上げを食いつぶしていった

    という流れは 変わった様な気もする。

     

    マスコミに望みたいのは それが何かを予測し 報道することなのだが??

    それが簡単にできれば その記者はマスコミを辞めて その事業を始めるで

    しょうね!!!

    案外アップルはしぶとく 今年秋の7で起死回生の一発なんて事も有るかも?

    (上の日経の記事では新鮮味がないのでは??

          とも書かれているし噂でもそうなのだが。。。。。。。。。)

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     先般小生にとってはうれしいニュースが出ていた。

     

      2月の外国人入国、関空が初めて成田抜く アジア便好調

    Kixnrt_2

    記事によると 2月の入国外国人数が始めて関西空港が成田空港を上回った。

      関西空港 502,699

        成田空港 498,640

      羽田空港 258,788

    但し、日本人の出入国者数を加算すると 逆転し

      関西空港   752,424

        成田空港 1,034,491

      羽田空港   575,729

    となる つまり日本人が外国に行くのは成田の方が遙かに多いのである。

    実は 日本人の出入国者数では2位は羽田空港で関西空港は3位なのだ。

     

    記事でも  

     

      法務省によると、アジアからの出入国数(15年)は関空利用が全体

      の28%で、成田利用の27%を上回る。関空がアジアと日本とをつなぐ

      第一の玄関口に育ってきた。

       関空は成田より1時間分アジアに近く、中国、韓国、台湾などとを

      結ぶ格安航空会社(LCC)の路線が急増している。欧州・米国路線

      の多い成田は、欧州のテロの影響などを受けたとみられる。

       また、首都圏の外国人利用客は成田だけでなく、国際化の進む羽田

      空港にも分散している。

     

    としている。

     

     

     3月の速報値では 残念ながら外国人数でも成田に抜き返されている。

    外国人

      関西空港 516,937

        成田空港 608,771

      羽田空港 291,326

    総数し

      関西空港   815,072

        成田空港 1,208,677

      羽田空港   658,802

    であった。

     2月 3月の 法務省の統計速報値を纏めると次の様になる。

    (総数1万人以上の空港のみ抜粋)

    Photo_2

    このところの外国人旅行者の増加で ほとんどの空港で外国人出入国者数が

    日本人出入国者数を上回っているが 羽田空港と中部空港は日本人の利用が

    多い事になる。

     又、目を付くのが 2月の旭川空港と函館空港で「雪」を見る為の臨時便

    が運行されることもあるのだが 1万人を超えていてそのほとんどが外国人

    利用という結果である。(それぞれ日本人利用者の約50倍の外国人が。。)

    良いことなのだか?悪いことなのか???

     

    さて関西空港であるが 中部空港が新設された頃 世間の評判も航空会社

    の受けも中部空港が良く かなりのエアラインが関西から中部へ路線を移し

    たりした。有名なのはJALがパリ便を移したことだが中部でも結局旅客数

    が伸びなかった。

     関西空港にしても現状好調なのはアジア便だけの状況で 欧州や米国向け

    の便は寂しい限りである。現在の好調さを維持している間に欧州・米国の便

    を誘致し トランジット客を取り込みたいはずだが。。。。。。

     

    又 かつて関西空港のライバルといわれた中部空港は 振り向けば福岡空港

    の状態である。2月に至っては総数でほぼ同じという状況だ。

     

    小生 実は富士山静岡空港の外国人旅客数はびっくりしたのであるが、これ

    はやはり「富士山」というビックコンテンツのなせるワザなのかも知れない。

       

     こうしてみると 空港の周辺の経済規模がかなり密接に旅客数に関係して

    いる状況になってきており 航空機の主流が超大型機から中型機に移りつつ

    ある状況で 昔のハブアンドスポークの形から 2地点間直接運行に変わり

    つつある状況なのかも知れない。

       

     それにしても 成田・羽田を有する首都圏の規模は凄まじい。。。。

    (2空港で 日本全体の半分をさばいている

     今のペースで旅客数が伸びれば 羽田空港が国際線でも1位になる日も

    近い様な気がするが 羽田の場合発着枠が足枷になるかも。。。(国内線

    を減らす訳にはいかない)

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     今もライバルといわれるANAとJAL 昔はもっと競争が激しかった様で

    1960年代にはお互いのチェックインカウンターの前で客引きすらしたら

    しい。。。。。。。。その頃日本でもジェット旅客機の導入が始まりつつあり

    JALは ダグラスDC-8 コンベア880を導入していたが 次の中型機の

    導入を考えた頃 全日空も初めてのジェット旅客機の導入を進めていた。

    あまりに両者が敵対するので 政府・運輸省が行政指導に近い形で機種

    選定に介入し各航空会社(今はJALに吸収された日本国内航空も合わせ

    て3社)に買わせたのが ボーイング727型機である。

       727については記事No727で3年前に 書いているので 参照下さい。

     

     記事のNOが 此では書かずにはいられまい No727

     

    当時 JALはダグラス志向が強く ボーンイングは日本への参入に対して  

    全日空を大事にした。(その後はJALもボーイング機を多量購入し最後は

    ダグラス社そのものがボーイングに吸収されたが。。。)

     それらのこともあって 日本の航空会社はボーイングの飛行機をずっと

    購入してきている。

     

     727→737→747(ジャンボ)→767→777→787(最新)

     

    しかし 良く見ていただくと 1つだけ番号が飛んでいる。そう757で

    ある。

     どうしてだろうか???

     

    747ジャンボの後 新型機として求められたのはもう少し小型で中長距離

    が飛べる機体であった(一応 707型機の後継が747型機になりそして

    727型機の後継が求められた訳だ)。

    その際、ボーイングが提案してきたのが 2つのタイプである。

     

     ジャンボ機より機体は細いが2通路設定できる セミワイドボディ機体

     小型機として評判の良い737型機のボディを延長して大型化する機体

     

    前者が767型機で後者が757型機である。この2機種当初ボーイング

    は1機種に絞りたかった様だが 各航空会社に打診したところ見事にその

    需要は半々に割れ 結局両機種とも製作することにしたらしい。

    機体幅は異なるが コックピットはかなり共通化されているのでどちらか

    の資格を持っていれば 別の機首の資格を取る為のパイロットに課せられ

    る訓練時間がかなり短いというメリットもある様だ。

     

     しかしながら この757型機どういう分けか日本の航空会社は1機も

    発注しなかった。先ほど要望は半々に分かれたと書いたが この2機種の

    生産台数は

       757型機  1050機

       767型機  1069機

    と見事に半々である。しかも767型機は その15%の164機を日本

    の航空会社が購入していて 未だに日本の空の主役である。しかしなぜ

    だか 757は1機も。。。。。。。。。。。

    7567916276_0c60493d60_z

     世界では評価も高く 767とほぼ同数売れている機体が日本の航空会社

    が導入しなかったのは やはり羽田・伊丹両空港の発着枠の問題が有った

    為である。枠を一つ消費するなら極力多くの客が運べる機体がよいという

    事に尽きる様だ。外国では 便数を増やす方が便利という観念で狭胴機が

    不利にはならなかった様だ。

    15630633227_b5ace299d9_z

     有る意味日本のガラパゴスかの逆説象徴みたいなものである。

     

    さて この757型機ボツボツその運航が減ってきているが最近日本の

    テレビでも頻繁に見かける事があるはずだ。

     

     えっ 覚えがない????

     

    そんなことは無いでしょう アメリカの大統領選挙で共和党候補の1位

    を走るトランプ氏の愛機 「トランプ フォース ワン」が757型機で有り

    ます。

    Donald_trumps_757

     しかし 大統領になる前から  **フォースワンって・・・・・・・・・・・・

     本日の 元ネタ

      トランプ愛機 日本の航空会社、なぜB757だけ導入ゼロ?

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     本日2016年4月26日 今日から本ブログは6年目に突入しました。

    (本来 この5年では計算上 No1828になるはずなのですが どこかで

     記事Noが 飛んでいるはずです)

      

    少し振り返りますと 初回の記事は?

    Photo

    何とも素っ気ない  とにかくブログを始めたと書いています。

    直後に娘から反応がありそれをすぐさまアップ

    Photo_2

     もう5年前の出来事になる事になります。

      

    小生がブログ始めた時にすぐさま反応した娘は その後 結婚し 新婚旅行

    でパスポートを盗まれ 子どもを二人産んで(孫は実にかわいいものであり

    ます) 今に至っております。

      

     又、2011年4月26日は ライブドア事件で堀江貴文氏の上告が棄却され

    実刑が確定した日でもありました。そのことを すかさず翌日に書いてい

    ます。

     

         堀江氏

     

    その彼も 収監され刑期満了で出所し このところはツイッター等で情報

    発信していますが 様々な物議を起こしていることも有りますが、彼には

    大変な5年でも有ったでしょう。

     

      

     小生が本ブログを始めたのは 2011年3月11日に起こった未曾有の大惨事

    東日本大震災 によります。(以前も書きましたが いわゆるパソコン通信

    を始めたのが1995年の阪神大震災がきっかけです)

     小生の様な小者が 世間様に何か情報発信できないか??との思いで有り

    ました。

     来る日も来る日も くだらないことを書き綴って早5年、まだ5年そんな

    思いであります。

     昔は10年一昔で有りましたが 今や5年というのはかなり昔では??

    とも考えますし イヤー 全く変わらない とも言えるのかも知れません。

    東日本大震災で得た教訓が果たして 熊本地震の災害対応にどれほど役

    に立っているのか?????? 

     はたまた、対応的には 法整備も含めてかなりうまくなってきている所

    も有る様にも思いますが。

     

    そんなこんなですが 少なくとも毎日何とか書けた事は少しうれしい気分

     (何を くだらないことばかり書いていて!! とお叱りを受けるのは

      重々承知で有りますが。。。。。。。。。。。。。。。。)

    今日はチョット それを祝して乾杯でもしようかな???????

     (本記事は 4/25 19:00に書いています)

     では次の 5年 頑張りたく。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

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