先般から世界を揺るがし 株式市場にも影響を与えたのがVWの不正である。ディーゼルエンジン搭載車に予め その車が排気ガステストされているかどうかをステアリング角度や車体の加速度他のパラメーターで察知し テストされていると判断すれば排気ガス浄化装置をフル回転させるというものだ。常に排気ガス浄化装置がフル回転していると装置の寿命が短くなるので 通常走行と判断すればその機能を低下させる。
つまり 排気ガスは汚い状態で排出されるのだ(その分排気ガス浄化装置の寿命は延びる事になる)
旨い事考えた物だが これってかなり前であるがF-1マシンで似た様な事が実際に行われた。
ウイングカー(車の形状やフロント・リアのウイング等を利用し速度が上がるにつれて車を地面に押しつける構造を持つ 速度が高いほどその力が増すのでコーナーを通過するときに速度を上げる方がグリップが上がると言うもの)あまりにも危険だと言う事でその後禁止されたのだがその禁止の方法が最低地上高の地面とシャーシーの隙間の距離が一定以上必要(1981年に、サイドスカートを固定式に制限し、下部と地面の間に6cm以上の間隔を空けることが義務付けられた)というものだったが 停車状態での車検で検査されるだけだったため、ルールの抜け道を探すものも現われた。奇才ゴードン・マレーのブラバム・BT49が有名だ。
レギュレーションに違反する行為だったが、走行中は車高を計測することが不可能なため、規制を免れることができた。 と正に今回のVWのとった手段に似ているのではないだろうか??
やはりヨーロッパでは そう言う風に ルールを作っては その抜け道を探し出してルールを有名無実かするという事が良く行われているような気がする
(スポーツの世界では日本選手が好成績
を収めるとルールでそれを押さえつける
なんてことが あるとも言われる)
また ヨーロッパでは ディーゼルエンジン搭載車の比率が異様に高く車種によっては50%を超えると言われるが それは元々規制が甘く日本ではとてもクリアできない物が向こうのテストでは通るそうだ。
これは小生の愛車を検査でディーラーに持ち込んだときに聞いたものでスバルでは スバル・EE20 と言う水平対向4気筒のディーゼルエンジンがある。
水平対向のディーゼルエンジンでは機構上ピストン系往復質量による不平衡慣性力が生じない。そのため、バランサーシャフトが不要であり、低イナーシャモーメント、低フリクション、軽量化が実現しやすいがそれを実現したのがこのエンジンで 低振動・低騒音の優秀なエンジンとヨーロッパでは評価が高い。しかし日本のエンジニアに言わせるとこのエンジンを日本に持ち込もうとするととてもじゃないが排ガス規制に通らないそうである。日本の規格は厳格に運用されているが ヨーロッパのそれはユルユルだそうでだからスバルでも日本では販売できないエンジンを向こうでは売れると話をされていた。
ヨーロッパが環境先進というのは まやかしかも知れない。
そう言えば 先の鈴鹿で聞いた噂話は。。。。。。。。。。。。。。。。。。
今年復帰したホンダエンジンがことさら不良であり ドライバーのアロンソ曰く
「直線で 3秒遅い」
「これじゃ GP2エンジンだよ」
(GP2はF-1の下のカテゴリ)
とぼろクソなのだが、じつは 今のF-1のエンジンレギュレーションはかなり細かいところまで規制されており その規制を正直にクリアしているのは 実はホンダエンジンだけで他のエンジンはルールの抜け道を利用して制限を緩やかにしていると言うものだ。
VWの不正などを見ているとあながちうわさ話だけではないような??
そうは思いませんが???
(日本人の負け惜しみと言えばそれまでだが。。。。。)