本日の記事が本ブログ開始以来丁度3年目の記事で明日から4年目に
突入します。(良く続いているものと 我ながら驚きつつ 頑張ります)
さて、一昨日からアメリカ合衆国バラク・オバマ大統領が来日し話題で
すが 今日は日米首脳が乗る乗り物のお話。
現在日本の首相等が外遊する際や天皇陛下が諸外国訪問の際に使用
するのがお馴染み政府専用機 ボーイング747-400型である。(No747
も参照下さい) JAL ANA共に民間運用を停止したので747型機では政
府専用機と貨物機が残るのみという状況で政府専用機もその代替えの選定
が急がれていたが(現行747型機は 2018年度末で退役予定)どうやら
ボーイング777-9X型機で決まりそうな気配である。
日本政府は 次期政府専用機に対して次の要求を掲げている
(1)アメリカ東海岸への直航が可能なこと。
(2)天皇陛下や内閣総理大臣の輸送に必要な装備(貴賓室、執務室、
秘匿通信機器等)と随行員、乗務員等の座席を確保できるスペース
を有すること。
(3)将来にわたって、国内で民間航空会社等による整備体制が確保
される見通しがあること。
その提案移管する説明会が 本日午後3時より防衛省航空幕僚監部(A棟)
15階装備部会議室で行われるようだが 内情はエアバス社のA350或いは
ボーイングの777-9Xかの選定になっている模様で強固な日米同盟関係
を象徴する意味合いから、米国製が望ましいと判断したらしい。
(今回のオバマ大統領来日のお土産かも。。。。)
両機を比較すると性能面では甲乙付け難い A350もJALが導入予
定であるし 777-9XもANAが導入予定で上記(3)項も差が無さ
そうだ (787型機も当初候補であったが上記(2)項が少し劣るとの
理由等で外されたらしい)
元々日本の政府専用機はオバマ大統領が乗ってきた 大統領専用機 通称
エアフォース・ワンと較べてその稼働が著しく低い。此は大統領専用機は
あくまでも大統領の専用機で公私関係なく又国内外も無関係に移動に使用
されるのに対して 日本政府専用機(英語名称はJapanese Air Force One)
あくまでも政府の所有で首相といえども私用での使用は出来ないから及び
日本国内の移動ではほとんど使用されないからである。
(747の発着できる空港も限られている--その為 国産のMRJ
を10機程度購入との案も出ている No446参照下さい)
次期東京オリンピックの時には専用機は交代していることになる。
次にオバマ大統領来日ご羽田空港からホテルまで他で大統領が移動に使用
しているのが 通称キャデラック・ワンの大統領専用車である
ゼネラル・モーターズ(GM)の高級車ブランド「キャデラック」をベース
にしているようだが、ボディーやフレーム、エンジンはサイズを含めて実は
「キャデラック」とは全く別物だそうだ しかしそのデザインから呼び名は
「キャデラック・ワン」である。
ビックリするほど厚いドアとボデーだ。どうも戦車の様な構造で耐爆構造
らしく、RPG-7等のロケット弾にも耐えるそうだ。
(ただし120mmHEAT弾やAPFSDS等の対戦車砲の直撃や、戦車を破壊
する対戦車地雷やEFPに耐えるのほどの、防護能力は無い思われる。)
窓は 全面に厚さ20センチ程度の防弾ガラスを使用しているようだ。14.5mm
級の重機関銃弾(徹甲弾)が停弾可能だそうである
本日 帰国の際にもホテルから羽田空港へキャデラック・ワンを中心に50
台以上の車列が 閉鎖された首都高速を疾走するのであろう。
ドアロックは 厚さ20センチ以上で、ロックした状態だと銀行の大金庫に
近い。
室内には化学兵器の攻撃を想定し外気を完全に遮断する加圧、空気供給シス
テムを搭載。
タイヤはその重量超過のためタイヤビード補強式ではなくランフラットシス
テムだ。 空気圧ゼロでも、時速80kmで、50km程度は楽に走り抜けるハズ。
ただし この重量超過と 長い車長のためこんな事が起こったこともある
アイルランド タブリンの米国大使館を出ようとした瞬間 大統領専用車が
ゲートの段差でお腹がつかえてしまい通称「亀」状態になってしまった。
一般慣習の声が 笑える。。。。。。。。。(果たして大統領は車の中で
どんな顔をしていたのであろうか???)
室内設備も 合衆国大統領専用車だから当然だが、核のボタンはもちろん
地球上どこでもネット通信、電話が利用できる最先端の暗号化衛星通信シス
テムが装備されている。
実際の運用上の問題等から、5~6台以上製作されていると思われる。今回
日本にも持ち込まれている。
シークレットサービスでは性能や値段などは公表していないが「先端技術
を駆使した世界で最も防御性の高い車」としている。史上最強の車体である。