アジア最大のLCCである エアアジアと全日空がタッグ
を組み鳴り物入りで成田空港を拠点として2012年8月より
運行を開始したのが エアアジアジャパンである。
子会社化して 同じくANA子会社のピーチ社との一本化
の検討を始めたと報道されている。
原因はエアアジアジャパンの業績の低迷である。
現在5機体制で国内5路線 国際3路線の運行であるが
平均搭乗率は 64%である。
統合を検討している ピーチ・アビエーションは現在8機
で 国内6路線 国際3路線 平均搭乗率は78%であり
で至っているだ。エアアジアジャパンとの差は14%此処
は損益分岐点であろう。
低迷の原因は色々上げられているようだが ネット予約
に固執し代理店経由の販売に積極的でなかった点が大き
いのではなかろうか??
東南アジアで通用した手法が日本では・・・・だったのだ。
又、関西空港と成田空港の位置付け 使い勝手の問題も
あるかも知れない 伊丹に較べれば使い勝手の悪い関西
空港であるが 其れでも成田よりは遙かに交通の便が良い
のだ。
只、同じ成田を拠点とするJAL系のジェットスタージャパン
では 平均搭乗率が72%とピーチには及ばないが健闘し
ているところから 成田空港だけの問題では無いだろう。
小生の取引先で仙台の方がいらっしゃるが 先般より
大阪へはピーチで来られている。仙台大阪間の時間設定
が旨く 座席が狭いのを差し引いてもコスパが優れている
と判断されているようだ。(何せ 夜行バスより安いときすら)
LCC は使い勝手とコストのバランスである。少しでもバラ
ンスが悪いと判断されると搭乗率が上がらないのかも知れ
ない。
そんな中 旅行代理店大手の H・I・Sが 新航空会社であ
る「アジア アトランティック エアラインズ(AAA)」を立ち上
げた。
トリプルAの品質と世界を股にかけた航空ビジネスに向けて、
今夏からバンコク便でテイクオフするそうだ。
LCCとは違い 日本人には馴染みが薄いが、これは「国際
チャーター航空会社」の手法で移動網という作戦で、
「いつ行くの」「今でしょ!」
「どこ行くの」「タイでしょ!」
林修・東進ハイスクール講師をキャラに起用している。
この厳しい LCC競争の中果たして成功するかどうか?
見物である。