小生の娘と同世代であるから5年くらい前だろうか
経営破綻前のJALにパイロット候補生として入社
した若者は、辛酸を味わった。将来のパイロットと
して入社した彼らは、訓練の途中で訓練が停止と
なり(最終訓練で アメリカまで行っていながら)、
地上職応援をしながら訓練再開を待ったのにも拘
わらず。ついには経営破綻する事で、パイロットと
しての将来を失った。(そのままパイロット以外の
職を続けるか 会社を辞めるかの決断を迫られた
と言う--20歳代前半の彼らには大層辛い判断
で有ったろう)
時は移り、今日本の空はご存じLCCが躍進が著し
い。本ブログでも何度か書いているが 関西空港も
その恩恵にあずかり ここ一年中国観光客の減少
にも拘わらず 旅客数の対前年同比はプラスが続
いている。国内線は「ピーチ」のおかげで30%程度
延びているようだ。
LCC各社は更に増便に乗り出しているのだがそう
すると不足してくるのがパイロットである。
パイロットは 機長を一人育てるのに数億円掛かる
共言われており、年収も高く むやみに増やす事は
その経営にも響くのだが、如何せんパイロットがい
ない事には 飛行機があっても飛ぶ事は出来ない。
ピーチでは 今後の計画(現在の6機から来年に
10機、平成27年には17機態勢とする)を進める
と平成27年には現在の3倍170人が必要になるとし
て CEO自らパイロットの確保に言及している。
国内各社のLCCだけで 3年後には700名程度
アジアで見ると今後5年で2万人もの不足が指摘
されているようだ。
JALのパイロットの年収はANAに比較して3割程度
低く 更にスカイマークではJALの60%程度と各社
の年収の差は大きいのだがこれだけ不足してくると
数年前が嘘のように 引き抜き 給与高騰が起こる
かも知れない。
先のパイロット志願であった若者達も収入はさてお
き「空を飛ぶ」という夢は かなえる事が出来るかも
知れない。是非とも LCC各社はそのような若者達
を積極的に採用して頂きたいと思う。
日本の社会は彼らのように若者の夢を奪う と言う事
を再び起こさないように変わっていく事が必要である。
その日本の未来を決めるかも知れない 審判が今日
行われる。