先のGWには愛する奥様と出かけ道路の渋滞にはまりこんだ小生(デートな日 No376参照)で有りますが、夏休みと言えばマスコミ等でよく報道されるのが、高速道路の渋滞です。**地点を先頭に32Kmとか!! 小生には故郷という物が大阪以外に無く自転車で移動できる距離ですから帰省の為に車で移動し 何十キロもの渋滞にはまる経験がほとんどありません。強いて言うと先のGWの例になります。
そんな中 「渋滞学」なるものが有るらしいとサンケイの記事にありました。それによると
高速道路には走行車線と追い越し車線がある。
統計によれば、空いている時間帯にはそれぞれ
平均時速80キロ、100キロほどで流れてい
る。ところが速度が30キロ以下の「渋滞」に
なると逆転し、時速数キロほどだが、走行車線
のほうが速くなることがわかっている。
なぜこのような逆転現象が起こるのだろうか。
車の数が増えて車間距離が短くなると、速度を
維持しようと車線を変更して、追い越し車線に
移る車が増える。
渋滞になるとその割合は5割を超し、追い越し
車線を走る車のほうが多くなってしまう。この
ため追い越し車線のほうが走行車線より混雑し、
速度が低下してしまう。
のだそうだ。
この 「渋滞学」では経験則から次のようなことが言えるらしい。
研究によれば、混雑時には、急いで走るよりも
ゆっくり走ったほうが、目的地により早く着く
こともわかっている。
交通がスムーズに流れている状態から渋滞へ
移行する臨界密度は、2車線の場合、統計的に
は1キロメートルあたり50台。平均時速72
キロ、車間距離にして40メートル、約2秒毎
に車が行き交うような状態だ。
外からはスムーズに流れているように見える
はずだが、このとき多くのドライバーは
「そろそろ危ない」「今のうちに急ごう」
と考え、速度を上げて、車間距離を詰めてしま
う。車間距離に余裕がなくなると、前後の車は
アクセルやブレーキを頻繁に踏み換えることに
なる。その結果、本格的な渋滞が発生し、自分
たちの車も渋滞に巻き込まれてしまうのだ。
こうした臨界状態では車間距離を守ってゆっく
り走ったほうが、結果として早く到着できる。
本来、週末に発生するような数キロの渋滞は、
起こらなくていいはずのものだ。2秒間隔を
守り、時間当たり交通量を最大化すれば、渋滞
の発生は未然に防げる。
しかし調査だと、車間距離は混雑時は約1.3
秒間隔しか空いていない。適正な車間距離を守
れば、燃費も最大で4割ほど向上する。
「早く行きたい」「自分が得をしたい」
という人間の利己的な行動によって、全員が損
をしているのだ。
とある、有る意味この研究を突き詰めていけば 日本を走る全ての自動車に有る制限(規格)を設ければ平均燃費が 著しく向上する可能性まであるらしい。いやはや 人間心理恐るべしである。
記事では こうも書いている。
その意味で人間はアリにも劣る。アリの世界に
渋滞はない。インドの研究者と共同で調査した
結果、外敵に襲われるといったパニック状態を
除き、アリは行列の間隔を詰めすぎることがな
く、渋滞を未然に防いでいることがわかった。
これは長い進化の過程で獲得した行動パターン
なのだと思われる。
人間にもこうした本能的な能力はある。都市部
の駅構内のエスカレーターでは、一方に立って
並び、片方を急ぐ人のために空けておく習慣が
根づいている。これは急ぐ人とそうでない人を
分けるという効率的なやり方だが、誰かが指示
したわけではなく、自然に発生した仕組みだ。
しかしラッシュ時などには、立ったままで上が
れる側に長い列ができ、全体の輸送量は落ちる。
渋滞の解消には、駅員が
「両側にお詰めください」
と指示を出す必要がある。
自然の生態系では、指示を受けずとも、渋滞は
起きない。人間社会では、駅員のように要所で
指示を出さなければあらゆる場所で渋滞が起き
るが、社会の隅々まで目を配ることは難しい。
一つの回答は、各人が自主的に協調する「創発」
である。
そのためには教育を通じて、正しい知識を共有
することが有効だろう。
かなり 大げさになってきている。しかし人間は本当に進歩しているのだろうか?アリですら守れることが人間には出来ない(それとも ラッシュ時の混雑そのものが動物の本能的にパニック状態になっているからだろうか)
自身で考えてみた、小生大阪弁で言うところの「いらち」(単純に気が短い せっかち)である。上記の高速道路の渋滞例では真っ先に車線変更をする人間である。
車間距離の例でも確かに詰めすぎる嫌いがある。
此は 大いに反省するべきである。
そんなことをしても結局変わらないことも経験則的には知っているはずであるにも拘わらずだ!!
(キット 小生をよく知る人は
こんな事を小生が書くとプッ!
と吹き出しているに違いないが。。。)
ゆっくり走ろう!! と此を書いているときは心に命ずるのだが果たして ハンドルを握れば。。。。。。。。
皆さん 道路ではおおらかな気持ちで 焦らずゆっくりそれが目的地に一番早く着く方法ですよ!!!