羽田田空港(東京国際空港)が本格的な国際空港として生まれ変わって21日で丸1年を迎える。
羽田では昨年10月21日に4本目の滑走路と新国際線新ターミナルの供用を開始。都心からのアクセスと国内線との乗り継ぎの良さから利用客は大きく増えている。
羽田の出入国者数は昨年10月の約27万4千人から翌11月に約55万9千人に倍増したそうで、最盛期の今年8月は約69万6千人に達しったそうだ。
各航空各社も羽田路線を強化。全日空は世界初就航の最新鋭旅客機「B787」を11月から羽田-広島線などに投入し、来年1月に開設する羽田-独フランクフルト線にも就航させる予定である。
日本航空では「8、9月の搭乗率は9割を超える路線が多かった」と話している。
しかし、韓国やシンガポールなどライバル空港との差は縮まっていない。
ライバルの背中は遠い。今年5月までの1年間の乗降客は、
シンガポール チャンギ国際空港 4271万人
韓国 仁川空港 3334万人
に対し、
日本 羽田空港 520万人
にしか過ぎないのである
ご承知の通り仁川には世界各国・日本の地方空港からも直行便が乗り入れており、仁川を利用して海外旅行に向かう日本人客は年80万人近くに上るのである。日本の地方から見たら 仁川空港が ハブになっているのである。
羽田も24時間利用が可能だが、アクセスのための交通機関が不便で早朝便の場合、空港周辺に前泊せざるをえない。
米デルタ航空は、羽田-米デトロイトを今年9月から来年4月まで運休することにした。
高すぎる着陸料も海外航空会社の就航の障害になっている。
羽田は国内便の発着で満杯状態にあり、国際便は1日約80往復にとどまり、欧米便は深夜早朝に限定されている。時間的にアクセスが非常に問題になるのだ平成25年度には発着枠が拡大され、昼間の40往復が増加されるが、それでも、ハブ空港としては十分とはいえない。
さらなる発着枠の拡大に加え、成田空港との一体運用の強化が課題となっているそうだ。
がんばれ羽田空港。