マスコミの悪いところに 問題が発生した際には書きたてるのだが その後問題がどうなったか?解決したのか?などを後日検証する記事は格段に少なくなる。
その意味では いい記事が載っていた。
日経から
記事によると 大手宅配便業者3社の4-9月の中間決算は各社好調であったそうだ。
ヤマト運輸 99億円の黒字
日本郵政 191億円の黒字
佐川急便 191億円の黒字
だそうだ。
昨年秋以降 値上げがあった。実際 ヤマトの4~9月期の平均単価は前年同期の554円から657円へと約2割上がったともある。
更に弱者の出荷者の中には 切り捨てられた業者もあるとか。。。。。。
そんな大きな犠牲を払っても 今回クレームがつかないのは理由がある。 昨年の問題発覚時 記事では「宅配クライシス」としているが その際各宅配業者の従業員があまりにも気の毒と言う風潮があり アマゾンなどの大量出荷者がその量に物を言わせ値下げさせていたことが矛先になり結果 値上げという図式を その輸送料を負担する側が飲んだとう言う形だった。
それは 配達員が常に汗水流して働いていたからとも記事には有るが それはどの仕事でも実際は汗水働いている人は多いハズで 何も宅配業者に限ったことではないはずなのだが。
(そこが ヤマト運輸が巧妙であったと言われるところでも有る)
さて 各宅配業者の配達員の気の毒さに感じて 値上げを飲んだ結果 宅配業者の業績すなわち利益は増えたのだが 当の配達員の労働環境や賃金は上昇したのであろうか??
記事によると 実は配達員によっては給料が減った人もあるらしい。それは残業が減ったためで
結局その分は下請けに回しているのだという。(下請けに回すということは固定費である人件費が減り 変動費である下請け費に回したことで荷物の増減に対する対応力が上がり 利益の増減を減らす効果がある 結局労働環境の負の部分は下請けに押し付けられ 従業員の実給与は下がり 会社が儲かるだけの図式???)
更に記事によると ヤマト運輸は「アンカーキャスト」なる再配達が多くなる夕方から夜間を中心に働く人を増やそうとっしているらしい。詳しくは記事を参照、いただきたいが そんなことをするくらいなら いっその事 個別宅への配達事業を抜本的に見直してはいかがであろうか??
極端な話 午後の配達を全面的に止めて 午前の配達の後は 夕方以降にしか配達しない と言う形で果たして 不具合は生じるであろうか??
それとも 午前は 各戸別配達をせず集合住宅なら 1階に何時に 一戸建てなら どこかの交差点そばに何時に というような形で車を止めてそこまで取りに来てもらうというのはできないのであろうか??戸別配達を希望する人は 申し訳ないが 夕刻以降になるということで不具合が生じるのであろうか???
それだけでも かなり労働負担は改善するように思うが?
宅配便が「宅配クライシス」によって値上げされてから1年 値上げの際の本来の「約束」は守られていないような気がするのは小生だけであろうか??
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