みんさんは「ラウンドアバウト」と言う言葉知っていますか?? 

いつものごとくウィペディアから

 

ラウンドアバウト(日本語:環状交差点)とは交差点の一種である。3本以上の道路を円形のスペースを介して接続したもので、この円形のスペースの真ん中には中央島と呼ばれる、円形の通行できない区域がある。車両はこの中央島の周りの環状の道路(環道)を一方向(右側通行なら反時計回り、左側通行なら時計回り)に通行する。

円形道路の交差点をあらわす単語にロータリー交差点(円形交差点)もあるが、本項では特に断らない限り、ラウンドアバウト(環状交差点)とは環状の道路に信号や一時停止義務や箇所がないなどの特徴をもった交差点の一種、つまり現代的なラウンドアバウトとして扱う。

 

とあります。単純に言うと信号がない交差点で車が中央島の周りを環状に走行しながら目的の道路への進行方向変更ができる交差点ということになるでしょうか??

 映画やニュース映像等で見かける最も有名なラウンドアバウトは パリのエトワール凱旋門を中央島としたシャルル・ド・ゴール広場になるかもしれません。

 

日本ペンクラブ会長である浅田次郎先生がかつてここで自身が運転する車をロータリーの中央部から出せなくなりぐるぐる回る羽目に陥ったと告白されている その時はちびくろサンボのお話の虎のごとくバターになることなくロータリーから抜け出せなくなっている彼を地元のタクシードライバーが救出してくれたとある(次郎先生 以降パリ市内で運転することはやめたそうである)。



Screenshot_2018-09-17 ラウンドアバウト - Google 検索


  

このラウンドアバウト 欧州では多いようだがアメリカには少ないようである。これは


入する車両は減速せずに交差点に入ることができるので、衝突したときの被害も大きかった。また、交通量が多くなった時に車両が環道内で動けなくなる状況が発生し、このことによっても円形交差点に対する評価は下がった。そのため1950年代にはいると、アメリカでは円形交差点がほとんど顧みられなくなった。

 

というアメリカの歴史と


一方イギリスでは、1960年代に入り、英国交通研究所がそのような円形交差点のもつ問題を調査し、解決策を探ることに着手した。この時に考案されたもののうち、最も特徴的なものは、環道内の車両が優先して通行するというルールである。その結果をうけて、1966年、イギリスでは環道内の車両が優先する規則をすべての円形交差点に適用した。これが現代的なラウンドアバウトの始まりである。1971年にはイギリス交通省によりラウンドアバウトの設計ガイドラインが作成された。この現代的ラウンドアバウトは、一般的な交差点を通過する際の遅れ(赤信号の待ち時間など)を最小限におさえつつ、旧来の円形交差点の主要な課題であった安全性の問題と環道内で動けなくなる問題を解決し、盛んに導入されるようになった。

 

というイギリスの研究成果によるヨーロッパの歴史の違いがあるようだ。イギリス文化の影響を強く受けている香港でもこのタイプのラウンドアバウトをよく見かける。小生はバスの乗客としてそこを通過するのが多いのだが結構な速度でそこに侵入し抜けていくのである。

 

 今ラウンドアバウトが注目されている理由の一つにその安全性がある。


ラウンドアバウトが他の形式の交差点より優れている最大の点は、安全性の高さにある。ラウンドアバウトは事故の防止に効果がみられ、この傾向はラウンドアバウトを導入したヨーロッパ各国でもみられる。単に事故全体の数が減るだけでなく、負傷者の出る重大事故が特に減っていることにも注目できる。他の形式の交差点と比較した別の研究結果によれば、ラウンドアバウトの事故の発生頻度は、十字の形式の交差点の中で最も事故発生頻度の低い、全ての道路が一時停止とされている交差点と同じくらいである。どのような事故が実際に起こっているのかを調べると、車両同士の接触事故の減少が目立ち、このため、単独事故、歩行者や自転車との事故の割合が相対的に増える傾向がある。

ラウンドアバウトの安全性の理由として、交錯点の違いを上げることができる。交錯点とは、車両の動線が分岐・合流・交差する点である。車両同士が衝突するとなれば交錯点で衝突するはずで、ドライバーが他の車両に注意しなければならない点となる。片側一車線ずつの道路同士の交差点の場合、普通の十字の交差点では交錯点が32点ある。一方ラウンドアバウトは8点しかない。


RoundaobutConfrictPoints(DriveLeft)



更に 道路のキャパシティという点でもラウンドアバウトが優れているようです。


一般の十字交差点などに対して、ラウンドアバウトの交通容量(単位時間に通過できる車両の数)は大きくなる。ただし、交差点の大きさが大きくなるにつれ、信号付十字路の方が容量が大きくなることが多くなる。

 

日本のような小さな容量の交差点が多い国土ではラウンドアバウトが向いているかもしれません。

ということで日本でもその導入が増えつつある。2014年9月の道路交通法改正でその定義と交通方法が定められて以来、導入が増えているのである。しかし ラウンドアバウトを知らないドライバーも多くその問題点を指摘している記事が 乗り物ニュースに

 

  広がるラウンドアバウトに「教習所の指導員も未経験」という課題 特殊な通行方法どう周知


みなさんも今後ラウンドアバウトを走行する機会が増えるかもしれません 基本的なルールは

 

・環道へは左折で進入、環道からは左折で流出
・環道内は時計回り(右回り)で進む
・環道内を走行している車が優先
・環道へは徐行で進入(原則、一時停止不要)


だけです。これさえ守れば 大きな事故は減るのでは??


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